資産運用コラム

あなたの金融知力をチェックしてみよう!

こんにちは。

さて今回は、金融に関するちょっとしたテストをご用意しました。


「金融のテストなんて面倒だな」と思うかもしれませんが、知っていると知らないとでは将来の資産の増え方に大きな差が出るかもしれません。ぜひチャレンジしてみてください。


では次の5つの質問に答えてみてくださいね。


1)複利計算

普通預金に100 万円を預金しているとして、金利が年率20%であるとします。
5年後、口座残高はいくらになっているでしょうか。


A.200万円より多い
B.200万円ちょうど
C.200万円より少ない
D.わからない


2)国債価格

現在の金利が1%だとします。将来、金利が3%に上昇した場合、10 年満期の1%利付国債の価格はどうなるでしょうか。


A.上昇する
B.変わらない
C.下落する
D.わからない


3)外国投資

米ドル建て外貨預金に1000 ドル預金しているとして下さい。3ヵ月後、円ドル為替レートが円安となった場合、この預金の円ベースでみた価値はどのようになるでしょうか。


A.増える
B.変わらない
C.減る
D.わからない


4)リスク分散

トヨタ自動車の株価と日経平均連動株式投信(インデックスファンド)では、どちらが変動性(値上がり、値下がりするリスク)が小さい(安全)でしょうか。


A.トヨタ自動車
B.ほぼ同じ
C.日経平均連動株式投信
D.わからない


5)ドルコスト平均法

次のうち、ドルコスト平均法の説明として正しいものはどれですか。


A.各銀行が提示するドル為替レートの平均値で投資すること
B.定期的に一定額ずつ投資すること
C.値上がりしている時に買い、値下がりしている時に売る投資のこと
D.わからない



以上で質問は終わりです。お疲れ様でした。
いかがでしたか?書いている意味が分からないものもあったでしょうか?


このクイズは下記レポートから出典しています。
「金融リテラシーと老後への準備-ライフプランの設計に必要な知識が不足している」
(ニッセイ基礎研究所2016年3月3日)


リンクを辿れば答えは書いてありますが、一応、このコラムの最後にも書いておきますね。


さて上記のような質問は、金融の基礎的な理解力を問うものとして国内外で有名な研究を基にしたもので、つまり一定以上有効な意味合いを持つ質問です。


ということはこれらの質問に答えられると、金融に関する基礎的な理解力が備わっていることになります。そうすると、経済ニュースや金融商品のパンフレット、ご自身のライフプラン設計などを読み解くことに、とても役に立ちます。


ところで、このニッセイ基礎研究所のレポートでは、年収などに分けたグループとこの質問の正答率との関係性など、とても興味深い分析をしています。


やはりというべきか、低収入グループより高収入グループのほうが正答率は高いのですが、かといって平均的な正答率は50%もありません。


けっして多くの人がよく理解しているわけじゃないんですね。


「なんだ、それなら安心だ」と思いますか?たぶん多くの方はそうですよね。
でも他人と比べてどう、ではないんです。あなた自身の将来に関わることですから、このような知識(金融リテラシーなどとも言いますが)は持っておいたほうがいいです。


その理由、わかりますか?


実はこれらの質問は、自助努力を前提とした老後の資金準備をするために必要であろう知識なんです。


最初に書いたように、こうした知識がないことで将来の資産額に差がつくかもしれません。
それだけならまだしも、仕組みがよく分からないまま、何となく必要性に駆られて金融商品を買ったり、資産運用を始めてしまったりすることで、大きな損失を被る可能性もあります。


「それなら何もしなければいいじゃないか」と思うかもしれませんね。
確かに、個人でコントロールがきく範疇であればそれでもいいと思います。


でも本当に知識が必要とされるのは、そういった個人の判断の範疇を超えたところに対処するためでもあります。要するに外部要因に翻弄されないように資産防衛できる力を身につけるということです。


例えばそれはインフレやデフレです。給与が上がっているのに生活が苦しく感じられたら、それは物価が上がっているからかもしれませんよね。あるいは円安なども同様に閉塞感を与える要因のひとつです。


もっと大きな問題をいえば、公的年金や医療・介護などの社会保障です。ご存知のように、これらは少子高齢化であと10年もすれば問題が本格化します。


もうそれを賄う積立金、財政が持たなくなってきます。制度を持続させるためには、消費税を上げ(25%以上)、公的年金の支給開始年齢引上げや支給額の削減、各種保険料や税金のさらなる負担増、それによる手取り収入の大幅な減少が待ち構えています。


これは自分たちだけの事ではなく、お子さんやお孫さんの将来にも関わることです。将来世代は私たちよりもっと厳しい環境に置かれることは明白ですよね。


少し不安を煽るように聞こえるかもしれませんが、まともな調査・研究等で言われていることです。現実的な条件に即した場合の悲観シナリオとして、ぜひ心に留めておいてください。


国も、確定拠出年金制度の加入対象者拡大やNISA・ジュニアNISAなど、個人の税制面に配慮した自助努力の制度を整備しています。上記の事を踏まえているのは明らかなのです。


分かりますか?敢えていうと、今から準備しておくに越したことはありません。


ただし、それは基礎的な知識をつけずに、いきなり資産運用をしようということではありません。そのための準備、基礎力を付ける準備を今から始めればいいのです。


これはスポーツなどと同じで”慣れ”がものをいいます。慣れるためには毎日でも何かしら情報に触れる機会を作りたいものですよね。


とかく資産運用などというと胡散臭いものと捉えられがちですが、そういったものとは一線を画しつつ、基礎的な力(教養と言ってもいいかもしれません)を付けていきませんか?




【質問の答え】
1)A
元本100万円×1.2×1.2・・・×1.2と1.2を5回掛けると約250万円になる。


2)C
金利が上がると国債価格は下がり、金利が下がると国債価格は上がる。国債の仕組みと市場の仕組みを知らないと理解が難しい。


3)A
円がどう動くと円高(円安)になるかについては日頃のニュースなどで馴染んでほしい。


4)C
ひとつに絞るよりも、複数に分散したほうが値動きの幅は小さくなる。同時に値下がりしても下げ幅が違えばそれだけで価格変動リスクを小さくすることが可能。


5)B
高いときには少なく買い、安いときには多く買うことができる。定期的に買い付けることで平均単価を下げることができる。


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